こんにちは、apu(@apuintaiwan)です。
通い始めて既に4か月ほどたつのですが、台南でスポーツジム「WORLD GYM」に通っているので、契約の様子や料金、施設の様子をレポートしたいと思います。
WORLD GYMは台湾で一番大手のスポーツジムであるので、台南に限らず台北や他の都市でWORLD GYMを検討されている方にとっても参考になるかと思いますのでぜひ読んでみてください。
また、WORLD GYM以外を検討されている方にとっても契約、退会の際にどのような規約があるか、台湾と日本では大きく異なる点がありますので参考にしていただけたらと思います。
WORLD GYMの料金
WORLD GYMの料金は店舗、契約期間、さらには契約担当のスタッフによってかなり差があるみたいです。
今回は私が通っている台南の長榮店についてお話しします。
私がこの店舗を選んだ理由はただ単に家から比較的近いから、そして一緒にトレーニングをしてくれる友人が同じくWORLD GYMの会員だったためです。ちなみに以前台南で一番オススメのジムを聞いて回った際にオススメされたのは健身工廠 Fitness Factory でした。こちらは台南市内であれば5店舗、台湾全土で50店舗を展開しているとのこと。
前述した通りWORLD GYMは料金がまちまちなので、私は台湾人の友人を連れて契約に行きました。下の価格の優惠費が私が実際に期間1年間で契約した料金になります。
訂價LIST PRICE | 優惠費DISCOUNT PRICE | |
入会手数料 | 2,888元 | 1,888元 |
月額 | 2,176元 | 1,088元 |
見てもらいたいのはLIST PRICEのところ。日本語でいうと「希望小売価格」でしょうか。つまり、そもそも定価(ORIGINAL PRICE/REGULAR PRICE)が存在せず、各ジムの各スタッフがこの参考価格をもとに契約者と交渉しながら料金を決めるようです。
いろいろな方のブログを拝見させてもらうに、入会手数料は最大で無料まで、月額料金は900元代まで下げられるようです。ですが、おそらくジム内に仲のいいスタッフなどがいない限りここまで下げるのは不可能かと思われますので、あらかじめ許容できる料金を考えておいたほうが良さそうです。
契約時にはクレジットカードが必要になります。日本のクレジットカード(VISA)は問題なく使用できました。
契約期間前に帰国?!解約料は??
私は1年間で契約しましたが、1年まるまる台湾に居られないという方はどうすればよいでしょうか?特にワーホリで来ている方は隔離生活を終えてからだと多くても11か月くらいしか残されていないので難しいところですよね。
実際、私も台南に来てから2か月目で契約をしたため、ここが不安なポイントです。
ですが、意外と抜け穴があるので、今回はそちらもシェアしたいと思います。
契約書を見てみると、このように書かれています。
少しわかりづらいのですが、要は実際に割引の恩恵を受けた分は6,000元までは全額返してもらいますよというもの。私の契約時の金額を参考に訂價(LIST PRICE)と優惠費(DISCOUNT PRICE)の差額を計算してみます。
まず、
入会手数料は2,888-1,888=1,000元
月額利用料2,176-1,088=1,088元
となっています。
つまり、1月1日に入会をしたとして、2か月後の3月1日前に解約したい場合は
1,000+1,088*2=3,176元
となり、この正規料金との差額3,176元を違約金として支払う必要が出てきます。
しかし、違約金は青天井で増えていくわけではなく、最高で6,000元までと決まっています。
5か月目からは1,000+1,088*5=6,440>6,000 となるため、
6月1日以降に解約する場合は違約金の最高額6,000元を超えることになるので一律6,000元となります。
また、契約自体は1年間であっても、その2か月前の会員費引き落とし後はペナルティ無しで解約できます。これは、入会時にあらかじめ最終月の料金も支払っているため、そして2か月前(10か月目)には11か月目の利用料金の請求が確定するためでしょう。
上の例でいうと、10月1日以降は違約金がかかりません。とはいっても、10月1日には11月分の利用料の請求が確定されるので注意です。結局は契約期間1年間分全部支払いが決まった後だから解約してもいいですよ、というもの。
私の例で契約開始日を1月1日にしたものを例としていかに載せておきます。あくまでも一例で、契約期間、入会手数料やディスカウント価格(訂價と優惠費の差額)によって大きく異なるので参考にとどめていただきながらご覧ください。
- 1月1日契約、2か月目の請求確定
入会手数料
+初月会費(1/1~1/31)+最終月会費(12/1~12/31)
+2か月目(2/1~2/29)の請求確定 - 2月1日2か月目以降の会費クレジットカード引き落とし開始
2/1には2/1~2/29の会費引き落としに加え、3/1~3/31分の請求が確定することに注意。
- 4月20日違約金<6,000元 の手続き最終日
解約申し出は次の引き落とし日の10日前であることに注意。
5月1日には6月分の請求が確定する。 - 5月1日違約金≧6,000元(入会手数料のディスカウント差額を含む)
違約金が計算上最高額が6,000元以上となるため、この後11か月目の会費請求が確定するまで(10/1)は一律6,000元。
- 10月1日11か月目の請求確定、違約金無料に
- 12月31日契約期間満期
契約期間が1年であろうと2年であろうと、解約をしない限り10年間は同じ契約内容が更新されます。2年目以降は違約金については発生しません。
入会の際にディスカウントしてもらえるのはありがたいですが、1年以内に解約するのであれば、最高額の6,000元、もしくはそれに近い金額を支払うことは覚悟しておかなければいけないと感じました。
また、日本と大きく違うなと感じたのが、日本は月途中入会は初月のみ分割料金で対応、2か月目からはみんな同じ基準日で解約、休会などの手続き締め切り日が定められていることがほとんどです。一方、台湾のWORLD GYMは会員ごとに基準日はバラバラ。会員それぞれが入会した日をすべての基準とするので、自分が何月何日に入会したかはしっかりと把握しておく必要があります。
では、ワーキングホリデーで来台してるから1年間で契約しても通いきれるかわからないよ!という方はどうしたらよいでしょうか?ちょっとしたテクニックをご紹介したいと思います。
会員資格を譲渡できる!これで違約金発生をカバー!!
WORLD GYMだけのシステムなのか、台湾のジムほとんどにこういった仕組みがあるのかは定かではありませんが、日本ではなかなか考えられない「会員資格の譲渡」システムがあります。
これはその名の通り、自分の会員資格をそっくりそのまま第3者に譲渡できるというもの。家族じゃなくても友人や、ネットで探した面識のない人でも構いません。ただ、支払い能力のない人に譲渡するのを避けるため、譲渡する側もされる側に対して連帯責任を負います。そのため、ある程度は相手方を知っておくほうが安心でしょう。
また、あらかじめこのシステムを利用するつもりであれば、自身の契約時に登録するクレジットカードはメインで使用しているものを避けたほうがいいかもしれませんね。万が一譲渡先が支払いを滞らせてしまった場合、連帯保証人として違約金などを引き落とされてしまうかもしれません。譲渡した相手との関係にもよりますが、いざとなれば自身のクレジットカードを解約して対処するしかなくなるかもしれません。
譲渡自体は簡単で、書面にて譲渡しなければいけなくなった原因(帰国などでよいかと思います)などを書類で提出、手数料として300元を支払えば大丈夫です。私自身、実際に譲渡したことが無いので詳しくはわかりませんが、ワーホリなどで来た日本人同士で譲渡すればwin-winなやり方だと思います。
譲渡する側としては違約金を6,000元支払うよりは300元と20分の1で済みます。もし譲渡先が見つかりにくい場合は、交渉条件として、例えば「1か月分無料にしますよ」と現金を相手にあげたとしても、トータル1,500元程度で解約できたことになります。
譲渡される側としても、最初の入会手数料無料、違約金発生期間も自分でイチから契約するより早くに終了するため、普通に入会するよりもメリットしかありません。
注意点としては、譲渡は1回のみしかできないことです。
他の都市に引っ越し、解約しないとダメ?
さて、上の項目では「台湾を離れたり、そもそもジムに行くことができなくなるから解約するしかない」パターンを想定して話してきましたが、「ワールドジムには通い続けたいけど、台湾国内の他の都市に引っ越してしまう」場合はどうすればよいでしょうか?
ワールドジムでは基本的に店舗ごとの契約となっており、契約した店舗以外の同一都市エリア(台南エリアなら台南市内)の別店舗にも通いたい場合、プラスで100元支払う必要があるみたいです。また、台北などにあるEliteクラス等の一部店舗は同一エリア内でもさらに追加料金が必要とのこと。
エリア外の都市に引っ越す場合、わざわざ解約して契約しなおす必要はありません。しかし、事前に引っ越し先のエリアの店舗に「轉點(移籍)」をしなくてはいけません。
こちらは、書面にて移籍の申請をし、手数料として1,500元必要です。また、「移籍先のジムの費用との差額を支払うこと」と書かれていますが、これがどの費用を指すかは定かではありません。月額料金なのか、はたまた施設利用料などを取っている店舗があるのか。おそらく契約書に念のため記載しているだけで、月額料金自体が移籍先の訂價(LIST PRICE)に設定されるような酷いことはないと思います。しかしながら、例えば台南などの小さな都市から台北などの大きな都市に移る場合、数百元単位で料金が上乗せさせられる可能性はあり得ます。
施設、機材、レッスンなど 日本とも比較してみた
私が台湾で通ったことがあるのはWORLD GYM(台北と台南で1店舗ずつ)ですが、日本のジムと比較して感じたのは大きく以下の3つ。
①施設はすべて広く設計されている
②機材は充実しているが衛生面は注意が必要
③レッスンは無料で充実
まずは施設について。施設はどのスポーツジムも日本と比べて広く、フロアも2フロア以上が当たり前になっています。日本でもおなじみ「エニタイムフィットネス」などの安めのジムであってもこの傾向はあまり変わらないみたいです。少人数タイプのジムでない限り、広々と施設を使えるのはうれしいですよね。





機材に関しては施設の広さもあって充実していると言ってよいでしょう。カーディオマシンもトレッドミル、ラダー、エアロバイク、クロスバイクなど種類も豊富、1種類につき5台以上はあるので、有酸素運動をメインにしたい人もマシンが全て使用中で待たないといけないなんてことはありません。
私が通っている場所では、この有酸素運動エリア以外にも大きく分けてボクシングエリア、フリーウェイトエリア、マシンエリアなどに分かれています。ボクシングエリアは見学時だけで実際に利用したことはありませんが、サンドバックなども置いてありました。
フリーウェイトにて使用されている機材はMATRIX社製のものがメイン。プレートとダンベルに関してはZIVA社製が多いように感じます。プレートは最大で25キロまで、ダンベルは最大で40キロまでそろっています。
一方、日本と違い驚いたのはマシンを使用する前後のこと。日本ではマシンを使った後に近くに備え付けてある除菌用スプレーとタオルなんかでふき取りをする、もしくはマシンを使うときは自前のタオルを使い汗を付けたままでないようにするのが一般的かと思いますが、台湾ではあまりそういった光景は見られません。一応何か所かにスプレーとタオルが置いてありますが、明らかに施設面積や機材数に対しては少なく感じます。利用者の方々も、コロナ禍とはいえ、あまり気にしていないようです。その代わりに清掃専用のスタッフが定期的に巡回して掃除をしています。かく言う私もすでに慣れてしまい、たいていの場合は他人が使い終わった後のマシンをすぐに使っても全く抵抗なくなりました。
また、2020年12月1日からスポーツジムでも入店時にマスクの着用が法律で義務付けられました。しかし、運動時はマスクをしなくてもよく、入店時にマスクをしていなくても厳しく注意されたりしているところは現状見受けられません。
レッスンに関しては、WORLD GYMは1時間単位のさまざまな無料レッスンが毎日受けられます。私は基本的にジムエリアでの筋トレがメインなので参加したことはありませんが、コンバット系やヨガ、ピラティス、自転車のようなマシンを使ったバイクレッスンなどもあり、非常に充実している印象です。
バイクレッスンのような機材に限りがあるものを除けば、基本的には時間通りに来れば申し込み無しで参加できるようです。トレーナーの方はもちろん中国語で指示してくるので、中国語のレッスンも兼ねて参加してみるのもいいかもしれません。
パーソナルトレーニングは利用価値が低い
こちらはあくまで個人的な感想かつ、私がいままで見てきたり、実際にワールドジムでパーソナルトレーナー(個人教練)のレッスンを受けた経験からですが、費用対効果はかなり低いと感じられます。
というのも、
①トレーニングメニューがその場の思い付き
②トレーニングよりもおしゃべりしかしていない
という印象が強いからです。
トレーナーにもよるかとは思いますが、パーソナルトレーニングを受けている人(台湾人)とトレーナーのおしゃべりが毎回長すぎて、「本当にトレーニングをしているのだろうか?」「わざわざ高額な料金を支払っているこの時間をおしゃべりに費やしてしまって何とも思わないのだろうか?」と見ている側が心配になることが多々あります。
ヒドイ時にはパーソナルトレーニングをしているところに別なトレーナーさんがおしゃべりに加わりに行く光景も見られたりして、3人で楽しそうにしているのはいいけれども、、、と考えてしまいます。料金も決して安いわけではなく、1回1500元以上はしたはず… 決してトレーナーの方のスキルだったりが悪いわけではないと思います。トレーナーさん自身は非常にバルクのある方だったりするだけに、彼らの体を理想としてトレーニングを受けている方にとっては少しもったいないなと感じてしまいます。
総じてパーソナルトレーニングの勧誘が結構しつこい割にはその質があまり良くないという印象があります。
WORLD GYMのいいところは?
さて、少しネガティブな点もお伝えしましたが、結局WORLD GYMは通う価値があるのでしょうか?
私自身は「通う価値はある」と思います。
まずなんといっても広い施設に充実した機材数は、他の公営ジムや大学のジムに比べるととても魅力的です。また、レッスンプログラムに参加したい人にとっては毎日朝から晩まで何かしらのレッスンが組まれているのは非常にありがたいかと思います。
さらに、毎回無料でタオルが1枚借りられますし、鍵がかかるロッカー(南京錠などは各自で用意)もあり、シャワーに浴槽、ドライサウナ、スチームサウナもあるので会社帰りなどに気軽に通える点も気に入っています。たまにサウナに入るためだけに行ったりもします。
また、会費自体も日本と比べるととても安いです。私はディスカウント価格で月1,088元(約4,000円)、たとえ違約金を最高額の6,000元(約22,000円)支払ったとしても、半年通ったとすれば月2,088元(約7,700円)で通っていた計算になります。と考えると、実は日本でエニタイムフィットネスなどのジムに通うのとほとんど変わらない金額なんですよね。
あとは台湾国内に店舗がたくさんあるので、自分のライフスタイルが万が一変わったとしてもおそらく通い続けられるであろうという安心感もあります。いざとなれば会員資格を譲渡する相手を探せばいいかなとも思っています。
まとめ
ということで、今回は台湾最大手のスポーツジムチェーン店WORLD GYMについてご紹介してみました。
台湾に来てからも運動をしたいという方は多いのではないでしょうか?また、通うか悩んでいた方も日本と比べて意外と安いことを知り、少し興味を持っていただけたでしょうか?
台湾には他にも充実したスポーツジムはたくさんありますが、システムとしてWORLD GYMと似たところも多くあるかと思います。スポーツジムに限らず、外国で何かを契約するのは非常に大変です。この記事が少しでも参考になればうれしいです。
apu
コメント